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【共産党研究】大阪ダブル選 「政策」放り投げ自民党支援…まさに無責任の極み (2/2ページ)

 自民党推薦で大阪市長選挙に立候補する柳本顕氏についても、「『都』構想に終止符を打つため、参院選自民党公認候補を辞め、無所属で立候補したことにも留意し、自主的に支援する」というのだ。こんな推薦理由など、見たこともない。首長選挙に出馬する際、政党の公認を辞退するという例は山ほどある。

 「見解」では、「これは政策や立場の違いを超えて、『維新政治を転換してほしい』という府民の願いを受け止めてのものである」と説明している。有権者にとって、その候補者がどういう政策を掲げ、どういう政治的立場に立っているかは、最も重要な選択基準ではないか。それを放り投げるというのだから無責任の極みである。

 要は大阪維新の会から、首長の座を奪い取るためには手段を選ばないということなのだ。

 この共産党の態度に整合性などというものはない。共産党の統一地方選政策アピールの第一の柱に、「安倍政治に審判をくだし、新しい政治を切り開く選挙に」とある。地方選挙で、安倍政治への審判という無理筋は置いておくとしても、片方で安倍自民党政治への審判を掲げ、他方では、その自民党と組んで選挙を戦う。党員は足がもつれるしかあるまい。

 ■筆坂秀世(ふでさか・ひでよ) 1948年、兵庫県生まれ。高校卒業後、三和銀行に入行。18歳で日本共産党に入党。25歳で銀行を退職し、専従活動家となる。議員秘書を経て、1995年に参院議員に初当選。共産党のナンバー4の政策委員長を務める。2003年に議員辞職し、05年に離党。評論・言論活動に入る。著書に『日本共産党と中韓』(ワニブックスPLUS新書)、『野党という病い』(イースト新書)など。

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