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大手ゼネコンに続き今度は住友商事…元社員が就活女子狙う 企業に「OB訪問悪用」リスク

 立場を利用した卑劣すぎる犯行だ。就職活動のOB訪問で会った女子学生に酒を飲ませて乱暴したとして、警視庁中央署は準強制性交と窃盗などの疑いで住友商事元社員、三好琢也容疑者(24)を逮捕した。2月には大手ゼネコン社員も就活生へのわいせつ行為で逮捕されるなど有名企業で女子就活生を狙った犯行が相次いでおり、企業側のモラルが問われている。

 中央署によると三好容疑者は今月1日夜、女子学生を居酒屋に誘い、一気飲みを強要するなどして泥酔させた。その後、宿泊先のホテルに送り届けた際、カードキーを盗み、2日未明に再び部屋に忍び込んで性的暴行に及んだとみられる。容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。

 三好容疑者は慶応大を卒業後、住友商事に入社した1年目の新入社員だった。大学受験時に通っていたとみられる大手予備校のホームページでは、後輩へのアドバイスとして「自分の現状を把握し、自分に足りないもの・自分が成すべきことを判断し、実行に移す」と『合格者の声』を寄せていた。

 成すべきことではないことをしてしまった容疑者だが、自らの立場を利用した犯行について大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は「今回のような犯行は論外だが、密室に誘い出したり、一気飲みを強要すること自体が明らかなハラスメント行為だ」と指摘する。

 「立場の弱い学生には難しいかもしれないが、勇気を持って断ったり、会話を録音するなどして自衛したほうがいい。一方の企業側も、OB訪問を悪用する社員がいるというリスクを強く認識すべきだろう」と話す。

 住友商事は「事態を重く受け止め、2度と起こらないよう徹底する」とし、三好容疑者を6日に懲戒解雇。事件後は就職活動中の大学生と会う際、飲酒を禁止する措置を取ったというが、泥縄の感が否めない。

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