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【喫煙を考える】東京五輪喫煙所対策 各地区が責任をもって整備が必要も…進まぬ自治体、国や都の方針統一 (1/2ページ)

★東京五輪喫煙所対策(下)

 東京2020組織委員会は2月末、東京オリンピック・パラリンピックについて「大会期間中、競技会場の敷地内は完全禁煙とする」と発表した。加熱式たばこも対象となる。

 それにより懸念されるのが、会場周辺での路上喫煙や吸い殻のポイ捨ての増加だ。この決定で一部の市区は、早々に喫煙所の設置・整備の検討を進めている。

 日本の玄関口・羽田空港を抱える大田区は、オリパラ開催に関係なく昨年、国と都がそれぞれ受動喫煙対策の強化を決めて以降、屋外の取り組みについても前向きに検討してきた。2月には区民へのアンケートを実施。公衆喫煙所の整備について、「増やした方がよい」という意見が47・1%に及び、その理由のほとんどが「歩きたばこやポイ捨て、受動喫煙の防止」に集中したため、喫煙所整備の重要性を再認識したという。

 現在、JR蒲田駅東口やJR大森駅前、東急線大岡山駅前、京急線雑色駅前など、特に人の多く集まる場所の喫煙所の改修・整備を検討中で、大会に間に合わせる予定だ。

 新宿区は、新宿駅西口にある喫煙所を移動・整備する。この喫煙所は現在1日2万人以上が利用しているが、特にパーテーションなどの仕切りは設けられていない。そのため、人の多い時はどうしても灰皿から離れた場所で喫煙する者も出るため、きちんと囲いを設けられる広い場所を確保し、新たな喫煙所を設ける計画だ。場所は目下調整中。区全体としては、「たばこを吸う人も吸わない人も快適に過ごせる環境整備」を第一に考え、常に「禁煙」ではなく「分煙」対策を進めていく方針だ。

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