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【勝負師たちの系譜】縁起のいい宇都宮で渡辺棋王が7連覇! 先手の優位生かす (1/2ページ)

★棋王戦(2)

 今期棋王戦は、渡辺明棋王が2連勝の後、新潟市での第3局を広瀬章人竜王が今流行の雁木戦法で竜王の意地を見せ、快勝して第4局に繋げた。

 今回は対局地に、加盟の4社が誘致していて、第4局は栃木県を本拠とする下野新聞社が誘致していた。宇都宮市では地元の将棋ファンが実行委員会を作って、とちぎ将棋まつりを10年行っている。タイトル戦が来るか来ないかは盛り上がりに違いが出るので、地元は大喜びである。

 対局場は「宇都宮グランドホテル」で、前夜祭の他、対局当日は森内俊之九段、郷田真隆九段らによる棋王戦の解説会やサイン会、ゲストにつるの剛士さんを呼んでの席上対局やトークショー、若手棋士による指導対局など、女流棋士も入って、盛り沢山のプログラム。一日で1000人ほどの入場者があったという。

 私は棋王戦の方の立ち合いとして同行したが、何回か解説会にも登場した。

 対局の方は、渡辺が先手番で角換わり腰掛け銀に誘導し、後手に攻めさせてから反撃する手法を採った。前例のない作戦だけに、お互い慎重に時間を使って指し、形勢は最後まで互角かと言われていたが、最後の最後に広瀬がポッキリ折れるような悪手を指し、渡辺の勝ちとなった。

 これで渡辺は棋王位の7連覇を達成。なんでも宇都宮では負けたことがないという良い縁起も、続いたことになった。

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