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【永田町・霞が関インサイド】習近平氏が欧州訪問で手にしたもの 対中警戒心が強いドイツやフランスは… (2/2ページ)

 対米貿易交渉で苦戦を強いられる習氏は、欧州との経済連携強化に腐心するのだが、「中国マネー」だけでは対中警戒心が強いフランスやドイツまで取り込むのは容易でない。

 それでも、一定の外交成果を手にすることができたのは事実である。

 習氏が4者会談に臨んだ26日、欧州委員会は次世代通信規格「5G」の通信網構築で、ドナルド・トランプ米政権が求める中国通信大手「華為技術(ファーウェイ)」の全面排除の見送りを決定した。

 こうしたなかで、筆者が関心を抱くのは米国がファン・グアイド国会議長を支持し、ロシアはニコラス・マドゥロ大統領を支援するベネズエラの反米左派政権の行方だ。同政権が瓦解(がかい)すれば、総額1兆7000億円をも投資してきたロシアは大変な事態に直面する。

 ウラジーミル・プーチン大統領は昨年12月、モスクワで会談したマドゥロ氏に支援を約束した。プーチン氏の外交手腕が問われることになるのだ。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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