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【スクープ最前線】金正男氏の息子が父の“仇討ち”決意か…正恩氏は逆に暗殺指令? 米情報当局は緊張、北工作員が日本でテロの危険も (1/3ページ)

 北朝鮮が内部崩壊の危機に直面している。スペインでの北朝鮮大使館襲撃事件(2月22日)に1カ月以上も沈黙せざるを得なかったのだ。2月末の米朝首脳会談決裂を受けて、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の支配体制が激震している。正恩氏の命令で、2017年にマレーシアで殺害された異母兄、正男(ジョンナム)氏の息子、金ハンソル氏と、「正恩体制の打倒」を掲げる脱北者団体「自由朝鮮」の背景とは。世界から孤立化する韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権。ジャーナリストの加賀孝英氏が核心に迫った。

 「正恩氏が『ハンソル氏への暗殺指令を出した』という情報がある。北朝鮮は、ハンソル氏と『自由朝鮮』のメンバーを血祭りにあげるつもりだ。米情報当局は緊張している」

 旧知の外事警察関係者は、こう語った。

 脱北者団体「千里馬民防衛」は3月1日、「自由朝鮮」への改称とともに、「正恩独裁政権の打倒」を叫び、臨時政府発足を宣言した。北朝鮮の軍や人民にクーデターを呼びかけた。これは宣戦布告ではないか。

 事実、2月22日、同団体の武装メンバー(約10人)が、スペインの首都マドリードで前代未聞の北朝鮮大使館襲撃事件を起こした。大使館員らを縄で縛り上げ、拷問し、携帯電話やコンピューター、極秘データの入ったUSBメモリーなどを奪って、まんまと逃走した。メンバーの1人は米国に渡り、奪った情報をFBI(米連邦捜査局)に渡した。

 「自由朝鮮」は3月26日、ウェブサイトで襲撃事件への関与を表明した。一方、北朝鮮は被害届も出せず、沈黙を続け、同月31日にやっと、外務省報道官が「テロ行為だ」などと非難し、FBIや北朝鮮の反体制派の関与を疑い、「注視している」と述べた。朝鮮中央通信が報じた。メンツ丸潰れだ。

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