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GW10連休で問う 日本人が「休日多すぎなのに休めていない」真の理由 (2/3ページ)

 日本の休日数は世界トップクラス、だが……

 日本の休日数は、実は世界でも突出して多い。2019年の土日以外の祝日数は17日だが、主な先進諸外国では10日以下が一般的だ。だが、有給休暇の日数やその消化率という視点を加えると状況はまるで変わってくる。日本企業における有給休暇は日数、消化率ともに少なくほとんど活用されていない。見方を変えれば、働き過ぎを是正できないので、全員一斉に休みを取ることで何とかごまかしているともいえる。

 実は金融市場においても、あまりにも休日が長いことについて懸念する声が出ている。

 日本の株式市場「休みすぎ」問題

 日本ではGWの期間中、事実上、株式の取引が出来なくなる。市場が閉鎖される期間が長いと、その間に非常事態が発生しても投資家は売買できないので、長い休日そのものがリスク要因となる。つまり、休みが多い市場というのは、投資家が敬遠するようになり、ひいては市場全体に対する信頼性が下がる可能性があるのだ。

 今回のGWに限らず、日本の株式市場に休みが多すぎるというのは、以前から指摘されていた問題である。

 東京証券取引所における株取引の時間は平日午前9時~午前11時30分までと、午後0時30分~午後3時までの計5時間となっている。午前中の取引を前場(ぜんば)、午後の取引を後場(ごば)と呼ぶが、世界を見渡すと、昼休みがある市場というのはそれほど多くない。主要国の市場の多くは昼休みがなく、しかも取引時間も東証より圧倒的に長い。

 日本の株式市場は、1日の中でもごくわずかの時間しか取引せず、しかも世界でもトップの休日数となっており、場が開いてない日が多い。日本の株式市場の地位低下が叫ばれており、対策が必要との声は大きいが、グローバルな投資家からすれば、休みが多すぎる市場を選択しないのは当然のことである。

ITmedia ビジネスオンライン

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