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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】元号廃止論は「民主国家の観念」無視した主張 「令和」決定と伝統の価値 (2/2ページ)

 1950年、日本の国立アカデミーである日本学術会議は、内閣総理大臣、衆参両院議長に対して、「元号廃止、西暦採用について」という申し入れを行っている。

 「元号は不合理」で「なんら科学的意味がなく」「天皇主権の一つのあらわれであり、天皇統治を端的にあらわしたもの」だから、「民主国家の観念にもふさわしくない」と主張したのだ。

 私はこの手の詭弁(きべん)が大嫌いだ。左翼思想の人々が聖典の如く信奉する日本国憲法は、第1条から第8条まで「天皇」の規定である。

 天皇は「主権の存する日本国民の総意」に基づき、「日本国と日本国民統合の象徴」の地位にある。その天皇と1300年以上も不可分な存在といえる元号の廃止論は、日本国憲法が規定した、「民主国家の観念」を無視した主張ではないのか。

 今回、歴史上初めて元号の「典拠」を中国古典の「漢籍」ではなく、万葉集という「国書」に求めた。国民の賛意が強く、典拠を中国古典に求める伝統は滅びそうだ。伝統の維持には、時代に応じた変化が重要だと感じた。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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