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【勝負師たちの系譜】2年連続勝率1位が示す藤井七段の強さ 45勝8敗、歴代3位の高率 2018年度将棋大賞 (1/2ページ)

 3月末で年度が終わると、早々に将棋大賞の選考会が開かれる。

 大賞は記録部門と選考部門があり、記録部門は選考でなく、数字で出てくる。

 昨年度の勝率部門は0・849(45勝8敗)という歴代3位の高勝率を挙げた、藤井聡太七段が1位で、2年連続となった。

 2位は渡辺明二冠(40勝10敗)と永瀬拓矢七段(36勝9敗)の0・800で、8割台3人は記録的であろう。

 勝率第1位は、プロ野球で言う、首位打者のようなもので、これを2年続けた藤井はやはり本物だ。

 対局数部門は、広瀬章人竜王の64局(初)。竜王戦だけで予選から七番勝負まで、15局指したのが大きく貢献した。最多勝利は佐々木大地五段の46勝(初)。連勝賞は、渡辺二冠の15連勝(初)だった。昨年は藤井が4部門独占だっただけに、記録部門がきれいに4人に分かれるのは珍しい。

 この中で佐々木だけは、好成績を上げながら、優勝や昇級に結びつかなかった。しかしこれだけの成績を挙げられる棋士が、下位のままで終わった例はない。師匠の深浦康市九段も、かつて9勝1敗で順位戦を上がれなかったことが2度あったが、持ち前の根性でA級、そしてタイトルまで届いたからだ。

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