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文在寅氏は仲介役に意欲も米朝は冷ややか (2/2ページ)

 今回の会談でトランプ氏は、南北経済協力事業の開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)観光の再開について「今は適切な時期ではない」とクギを刺した。文氏は対北交渉で最大かつ唯一効果的といえるカードを封じられた形だ。

 南北は、鉄道連結事業に向けて北朝鮮の線路調査を行ったが、韓国側が老朽化ぶりを国会に報告したことで、北朝鮮は「無礼な仕打ちだ」とメディアで反発。共同調査は「スパイのように拾い集めた資料を誹謗(ひぼう)中傷に使わせるためにしたことではない」と、実益の伴う事業が始まらないことへのいらだちをぶつけた。

 韓国大統領府高官は「米朝いずれも文大統領に信頼を寄せている」と強調するが、米国内でも議会や専門家から北朝鮮に肩入れしすぎる文政権への懸念の声が上がっている。文氏のやる気とは裏腹に、仲介役に必要とされる米朝双方の信頼が色あせつつあるようだ。(産経新聞)