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北朝鮮が公開処刑を再開…「無慈悲に掃討せよ」金正恩氏が命令 (2/2ページ)

 特にこの事件は、中国側の薬物シンジケートと連携して行われていた事実が問題視され、中国の公安当局までが捜査に乗り出しているという。

 また今回は、こうした事件で必ず関与が明らかになる汚職保安員(警察官)だけでなく、より広範な人々が関わっていたことがわかっており、今後も引き続き当局の捜査が続くものと見られるというのが情報筋の話だ。

 薬物の密造・密売に対する北朝鮮当局の厳しい姿勢は、今に始まったことではない。専門の摘発グループも活動しており、国民のそれを良く知っている。にもかかわらず、多くの人々が薬物ビジネスに手を染め続けている。

 情報筋は、「上層部は『薬物ビジネスを行う者は銃殺もあり得る』との布告を継続的に出し、庶民を脅かしているが、貧しさに苦しむ人々はこの商売から抜け出せないのだ。(経済制裁などにより)国営工場などの生産工程も止まり、農業も条件が良くない中で、どうにか現状から脱しようともがいているのが実情」だと話した。

 

(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

 だとすれば、北朝鮮における違法薬物の密造や密売は今後もなくならず、当局による公開処刑も続くことになる。金正恩体制による核開発の強行は今のところ、朝鮮半島での戦争勃発にはつながっていない。それでも北朝鮮国内ではすでに、銃声が鳴り始めているということだ。

 

(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…

デイリーNKジャパン

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