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【緊迫する世界】「5G」で分断される世界… 米中新冷戦が描く今後のシナリオ (1/2ページ)

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 米中貿易摩擦が長期化して、「世界経済の減速」の大きな要因となるという懸念が11日、ワシントンで開催されたG20(20カ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議でも示された。すべての鍵は米国にある。

 米国は、中国へ貿易戦争を、昨年10月4日のマイク・ペンス副大統領のスピーチで宣戦布告した。それ以降、ワシントンの中国たたきは激化している。対中強硬路線の中核に米議会がいて、右派と左派双方から幅広い支持を得ている。

 米中新冷戦の状況は、「レベル1=貿易・関税戦争」「レベル2=技術戦争」「レベル3=軍事衝突」の段階に分けて考えれば、現在はレベル2からレベル3へと入ろうとしている状況にある。

 レベル1の貿易・関税戦争では、ほぼ全面的に中国側が米国側の要求を甘受し、約束履行の検証機関を設けることで一段落しようとしている。4月には習近平国家主席が米国を公式訪問し、手打ちをする予定である。

 しかし、それはつかの間のこととなろう。

 本丸は、レベル2の技術戦争にあり、その中心は高速大容量の第5世代(5G)移動通信方式ネットワークをめぐる覇権争いである。「5G」は単なる通信施設ではなく、工場の自動化や自動運転、遠隔医療など、「IoT(モノのインターネット)時代」の社会基盤となる。つまり、次世代産業の主導権を握る「5G」を制するものが、世界を制するのだ。

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