記事詳細

高すぎ!! 大阪刑務所のティッシュ「市価の4・5倍」に改善勧告

 大阪刑務所(堺市)内のティッシュペーパーが高すぎて買えない-。受刑者のこうした訴えを受け、大阪弁護士会は、同刑務所で販売する日用品の価格が市価より高額で人権侵害に当たるとして所長に改善を勧告した。

 同会によると、2016年時点の価格は800枚のティッシュが594円(市価の約4・5倍)の他、歯ブラシ1本181円(同約1・7倍)、ブリーフ1枚702円(同約1・4倍)などだった。勧告は3月29日付。

 受刑者には日用品が支給されるが、自費でも指定業者から購入できる。法務省が11年、全国の刑務所や拘置所での販売委託先を、刑務官OBらでつくる財団法人から、大手商社系会社「エームサービス」(東京)に変更。その後、日用品の価格が上昇した。

 大阪刑務所の男性受刑者(63)が16年、同会に人権救済を申し立てた。同様の声は、川越少年刑務所(埼玉県川越市)や横浜刑務所(横浜市)の受刑者からも出ているという。

 大阪弁護士会は「刑務作業で得られる報奨金は毎月約4500円。商品の質が向上したのかもしれないが、高すぎて必需品を買う自由を制限している」と指摘する。

 法務省矯正局は「可能な限り安くしており、勧告は受けたが、価格の見直しは現在予定していない」、エームサービスの担当者は「コメントしない」としている。