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【勝負師たちの系譜】平成の時代…群雄割拠から“羽生時代”へ 頂点に一人が立つ構図が現れたのだが… (2/2ページ)

 もっともこの平成の始まりの時期は、中原と谷川もタイトルを複数持ち、2人で名人位を分け合っていたし、米長邦雄永世棋聖も健在。49歳で名人になるのは、この後だ。

 谷間のまた谷間である私の世代も、福崎文吾九段がタイトル2期、田中寅彦九段が1期(私は挑戦者1期のみ)と、いわゆる今と違う意味での群雄割拠の時代で、平成は始まった。

 しかしそこに出てきたのが、羽生善治九段だった。平成元年(1989年)に島から竜王位を奪取すると、以後はタイトル戦の常連となり、先輩から次々とタイトルを奪っていったのである。

 そしてついに平成8年2月(1995年度)、谷川王将(当時)を破って、棋界初の七冠全冠制覇を成し遂げたのだった。

 この時は昭和と同じく、頂点に一人が立つ構図が現れたのだが…。

 ■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

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