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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「平成」》ボーダーレス化…時代と共に変化する特殊詐欺 (1/2ページ)

 「ネガティブにならない!」「しっかり集中する!」

 自らを鼓舞するような言葉が、びっしりと並んだ壁の張り紙-。まるで受験を目前に控えた学生の勉強部屋のようだが、これが犯罪組織の「アジト」というのだから、驚きだ。

 先月、タイ中部パタヤで、振り込め詐欺など、特殊詐欺の電話をかける「かけ子」とみられる日本人15人が、不法就労の疑いでタイ警察に逮捕された。アジトとみられる一軒家では15人が共同生活をしながら、日本に詐欺の電話をかけていたといい、冒頭のような張り紙をした室内の様子が新聞やテレビで大きく報道された。

 なぜ、タイなのか-。背景には、国内のアジトの摘発強化があるという。

 かけ子が集まり、だましの電話をかけるアジトには携帯電話やマニュアル、名簿など、詐欺のノウハウやツールが集中している。警察に踏み込まれれば詐欺グループにとってもダメージが大きいため、より安全に作業できる環境として、海外に目をつけたというわけだ。インターネット回線などを利用し、安価な料金で通話できるIP電話の普及も、拠点の海外シフトを容易にしているという。

 平成を象徴する犯罪の1つとも言える、振り込め詐欺。警察の取り締まりを受け、犯罪グループが手口を変遷させる「いたちごっこ」の中で、その呼び名も変化してきた。