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【日本の選択】補選2敗の自民党よ、しっかりせよ! 候補者選定に問題 「安倍首相は支持しているが、共産党に支援されている候補者は…」の声 (1/2ページ)

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 衆院の2つの補選で自民党候補が敗北した。沖縄3区と大阪12区は、それぞれ特殊な問題を抱えた地域であることは間違いない。沖縄では、基地移設問題で大多数の住民からの支持を得られていないのが現実だ。大阪では、府知事・市長のダブル選挙を制した維新の勢いが圧倒的であった。

 だが、「勝者敗因を秘め、敗者勝因を蔵す」との言葉通り、敗者にも勝つための戦略が有り得たのではないだろうか。

 例えば、候補者の選定の問題である。沖縄3区に出馬した島尻安伊子(あいこ)氏は2016年参院選で現職の大臣でありながら落選した政治家である。参院選で敗北した候補者が衆院選にくら替えして出馬することを有権者たちはどのように受け止めたのだろうか。

 もちろん、候補者の選定には党内事情があるのだろうが、そうした事情は有権者には見えづらい。参院選で落選した人が、次は衆院選で当選を目指すというのは、「政治家という職業にしがみついているだけ」のように思われてしまう可能性を秘めていた。

 大阪での候補者の選定過程も「弔い合戦」というよりも、因循(いんじゅん=古い習慣などに従うばかりで、一向に改めようとしないこと)な世襲政治のイメージが強かった。北川晋平氏は、昨年亡くなった北川知克元環境副大臣のおいにあたる人物だ。何より印象が悪かったのは、晋平氏の父親である北川法夫氏は寝屋川市長を務めていたが、息子を衆院補選で立候補させるため、次期市長への出馬は見送ったことである。

 このあたりの人間模様が、非常に古い、古典的な密室政治を思わせ、「改革」を叫ぶ維新候補者の主張に、真実味を帯びさせる結果となってしまったのではないか。

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