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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「平成」》問われる働き方 (1/2ページ)

 この仕事をしていると、事件事故などの現場に急行後、いつまでも帰れないことはしょっちゅうある。現場に動きあればすぐ報告する必要があるときなど、寒風吹きすさぶ屋外で何時間も立ち続ける…なんてことは珍しくない。とはいえ、職場全体が一つのニュースを掘り下げようと奮闘している最中、自分だけが仕事を放り出すわけにもいかない。「もう引き上げていいよ。お疲れさま」。会社から、撤収命令が出るとホッと胸をなで下ろす。

 上司や部下、同僚たちがお互いに尊敬の念で結びついていることは、働く上で欠かせない。連帯感がある中での職務遂行であれば、辛い仕事も充実感につながるものだ。

 一方、企業の中には、特定の社員に仕事が集中しているのに、それを把握していなかったり、見て見ぬふりをしたりしているケースも存在する。働き方改革が叫ばれる昨今は、業務量の見直しなどもないのに「残業禁止」の方針を打ち出し、社員に労働時間の短縮を無理やり迫る会社も。いわゆる「時短ハラスメント(ジタハラ)」の横行だ。

 取材したNPO法人には、ジタハラを受けた人々が駆け込んでいた。

 多いのは中間管理職からの訴えだった。高いノルマを課されながら、上司からは「部下に残業はさせるな」と命じられ、部下の仕事を引き受けざるを得ない。上司に負担を訴えても「何とかするのが君の役目」などと取り合ってもらえず、我慢を強いられる。仕事は増える一方で、心身共にすり減っていく状況に置かれていた。

 労働現場を取材していると「健康にいきいきと仕事ができる職場とは」とよく考える。日本人は今、働き方の見直しを迫られ、暗中模索するその道の真っただ中にいる。