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【日本の元気 山根一眞】想定外の災害「ノートルダム大聖堂火災」 発生時の「初期情報」を記録する必要性とは (1/3ページ)

 16日未明、原稿に取り組んでいたところ、iPhoneがチンと鳴った。「速報!パリのノートルダム大聖堂が炎上中」。血の気が引く思いがした。都市の大規模火災は巨大地震による発生しかイメージになかった。パリという人口214万人(2019年)の大都市の中心にある、世界遺産でもある歴史的建造物が炎上中とは…。

 巨大災害は私の大事なテーマだ。「火災と消防」については、この20年、「消防革命」と評価されている自然素材による北九州市発の泡消火剤の開発普及チームの一員として活動を続けてきた。糸魚川市の大規模火災の現場に入ったのも、「現場」でなければわからない教訓を得るためだったが、ノートルダム大聖堂炎上は想定外だった。あらためて「想定外の大被害をもたらすものが災害」ということを思い知った。

 こういう大災害の発生時には、初期情報を徹底して記録する必要がある。テレビやネットでは、時間の経過とともに膨大な情報が出るようになる。時間が過ぎれば過ぎるほど、「災害発生時と直後」の初期情報が再利用され繰り返し伝えられるが、それは断片的でしかない。また、それらも時間を経るにしたがって消滅していく。100年、200年後でも(たぶん)アクセスできる情報は、新聞や書籍などの「紙」メディアのみだが、災害のリアルタイムの経過は残せない。

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