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【平成はこんな時代だった!】政治評論家・鈴木棟一 改革への「幻想」と「幻滅」が際立っていた30年

 平成30年間の政界を総括すると、「改革」という空虚なキャッチフレーズによる「ワンフレーズ・ポリティクス」が、大きな特徴と言える。

 竹下登内閣総辞職(平成元=1989=年)のきっかけとなったリクルート事件や、自民党の金丸信元副総裁が絡んだ東京佐川急便事件(同4=92=年)が起きた。スキャンダルが続いたことで、国民は改革に新鮮な感覚と期待を抱いた。

 その先に、小沢一郎氏や羽田孜元首相らによる「政治改革」があった。「政権交代可能な二大政党制」をつくるため、小選挙区制を導入し、派閥や個人後援会を弱体化させ、自民党を打倒しようとした。

 その後も、小泉純一郎内閣の「郵政改革」から、近年では小池百合子都知事の「都政改革」、維新の「大阪都構想」まで、ずっと続いている。

 有権者に「改革」という幻想を与えて、政治を引っぱってきたが、その集大成は、民主党政権の成立だった。これは国民を幻滅させた。地方の衰退を生み、荒廃した政治が残ることになった。

 「民主党政権への幻滅」は今も続いている。二大政党どころか、野党第1党の立憲民主党でさえ、先の統一地方選の道府県議選の当選者数で、自民党の10分の1程度だった。

 野党が弱くなり、「自民党一強」になった。余裕ができて、統一地方選の知事選では保守分裂が目立った。本来ならば、野党候補が立って「漁夫の利」を占めるものだが、候補者を出せない選挙が複数あった。

 改革への「幻想」と「幻滅」が、この30年間の特徴である。

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