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「たわごとを言うな」金正恩氏が韓国・文大統領の誘いを“無視”した理由 (1/2ページ)

 北朝鮮の金正恩党委員長と韓国の文在寅大統領が初の南北首脳会談を行い、「板門店(パンムンジョム)宣言」に署名してから27日で1年が過ぎた。両首脳は当時、「完全な非核化を通じて核のない朝鮮半島を実現し、民族全体が繁栄と幸福を享受する新しい時代を切り開く」と高らかに宣言した。

 しかし、現在の実情はお寒い限りだ。韓国からの1周年記念行事を共同で行おうとの呼びかけに、北朝鮮は無回答を通した。それどころか、文在寅政権に対する北朝鮮の態度は冷たさと辛らつさを増してきている。

 (参考記事:「約束も礼儀もなく無責任」北朝鮮が文在寅政権を猛批判する理由

 北朝鮮が韓国に対して冷たくなったのは、ベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談が決裂し、その後の外交戦略の練り直しのために余裕がないため--では決してない。現に、金正恩氏は文在寅政権からの共同行事の誘いを捨てて、その間にロシアのプーチン大統領に会いに行っているのだ。

 文在寅氏とて、金正恩氏と付き合うために相当なリスクを冒しているのだが、これではメンツ丸つぶれである。

 (参考記事:金正恩氏「違反ベンツ」での記念写真を公開された文在寅氏の泣き所

 北朝鮮の狙いは何か。ひとつには、韓国をして米国の制止を振り切って南北経済協力に走らせ、経済制裁下の苦境を少しでも緩和しようとの思惑があるはずだ。

 さらにはこの際、米韓の離間を図っておきたいところだろう。すでに米韓は、対北朝鮮で相当に足並みが乱れている。

 (参考記事:「韓国は欲張り過ぎだ」米国から対北朝鮮で厳しい声

デイリーNKジャパン

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