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【日本の元気 山根一眞】高知県で見た巨大災害の「教訓」 想像をはるかに超える取り組みに感服 (1/3ページ)

 高知龍馬空港のターミナルビルは太平洋岸から約1キロの位置にある。その展望台から海岸方面を見ると、いくつかの少し高いビルのようなものが見える。津波避難タワーだ。

 日本列島の太平洋岸、伊豆半島沖から宮崎県沖におよぶ広範囲で巨大地震が発生するという想定が出て久しい。東海地震、東南海地震、南海地震の3地震が同時に発生する「南海トラフ地震」だ。この3地震に加えて日向灘地震の連動も語られている。内閣府の中央防災会議が、この南海トラフ巨大地震で最大32万人の死者が出るという戦慄の被害想定を発表したのは2012年8月だった(「南海トラフ巨大地震の被害想定について」第一次報告)。

 とりわけ大きな被害が予想されるのが高知県だ。

 南海トラフ地震は海岸線から近い場所で発生するため、高知県の各市町村の海岸線での最大津波高予想は34メートル(黒潮町、土佐清水市)、海岸線への津波高1メートル到達時間は最短で3分、すべての海岸線で20分以内とされる。

 南海トラフ地震は17世紀の慶長地震以降、同地震を含めて同時発生、あるいは時間差発生している。その頻度はおよそ100-150年に1回だが、「前回」の昭和南海地震からすでに70年以上が経過しているだけに、危機感が大きいのである。

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