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【日本の元気 山根一眞】高知県で見た巨大災害の「教訓」 想像をはるかに超える取り組みに感服 (3/3ページ)

 たとえば住宅耐震化率はすでに82%で、津波避難の対策の進展も踏まえると、13年5月の想定死者数「約4万2000人」が今年3月には「約1万1000人」と74%減少。22年3月までにはさらに47%減の「約5800人」を目指しているのだ。

 津波避難タワーは119基を建設する計画だが、すでに111カ所で完成している。高知県香南市の津波避難タワーの案内パネルには「命の塔」という言葉とともに「避難場所(屋上)に着くまでは絶対に避難をやめない」という注意書きもあった。東日本大震災は将来の巨大災害に大きな教訓をもたらしたと言われるが、それが何かを高知県で見る思いがしたのだった。

 ■山根一眞(やまね・かずま) ノンフィクション作家、福井県年縞博物館特別館長。愛地球博愛知県総合プロデューサーなど多くの博覧祭を手がけてきた。近刊は『理化学研究所 100年目の巨大研究機関』『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』。雑誌「週刊東洋経済」で「新・メタルカラーの時代」を連載中。理化学研究所名誉相談役、JAXA客員、福井県文化顧問、獨協大学非常勤講師、日本文藝家協会会員。

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