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【日本の元気 山根一眞】福島第一原発、無人工事ロボットで挑むエイブル社 いよいよ撤去工事開始へ (1/2ページ)

 大型連休を目前とした4月24日、福島第一原発(福一)の構内を視察してきた。福一構内に入ったのは、2015年2月以来4年ぶりだ。廃炉完了まで40年はかかると言われているが、廃炉工事がどう進んでいるのかの実感は、なかなか得られない。多くの報道では「厳しい」「困難」という面ばかりが強調されているので、不安が拭えない人も多いと思う。やはり、現場を自分の眼で見なくてはと、2度目の視察をしたのである。

 講義をしている大学の授業で「福一へ入る」と話したところ、「放射線被ばくは大丈夫ですか」という質問があった。今回は、私たちが支援をしている三陸漁村、大指(おおざし)の活動に多大な援助を続けてきてくれたドイツ人、フランク・メイヤーさん夫妻も同行したが、やはり「ヨード剤を飲んでおいた方がいいですか?」という質問があった。

 そのフランクさんは、横浜に滞在中に東日本大震災に遭遇、ドイツ大使館から「横浜に滞在するつもりならヨード錠剤を指定の医師から受け取るように」と連絡を受けたことを思い出したから、とのことだった。

 事前に東京電力から届いた注意書には「放射線被ばくについて」という項目があり、「発電所構内の取材については、放射線被ばくが伴うことを、あらかじめご了承ください」と記してあったため、心配して質問してきたのである。もっとも、注意書きをよく読むと、その被ばく線量は、「東京~ニューヨーク間を飛行機で移動した際に、自然界から受ける被ばく線量と同等レベル」にすぎないのである。

 福一の廃炉工事は、きわめて放射線量が高い原子炉回りは別として、構内は自然放射線と同レベルにする努力が続けられてきた結果、私たちの視察では防護服もマスクも靴のカバーも不要で、東京を出た時の服装のままでOKだった。

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