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山尾志桜里氏、憲法発言で立民内で異彩 結束乱すリスクも

 立憲民主党の山尾志桜里衆院議員の「憲法」をめぐる発言が党内で異彩を放っている。改憲論議に後ろ向きな党の方針に反するように、「積極的に応じるべきだ」と繰り返し発信しているからだ。立憲民主党にとって、山尾氏の発信力は魅力だが、組織の結束を乱すリスクになる恐れもある。

 「曲がりなりにも自民党から改憲案が提示されている以上、それが良いのか悪いのか、国民に評価軸を示す必要がある」

 立憲民主党の憲法調査会事務局長を務める山尾氏は9日、産経新聞の取材にこう答え、野党が自民党との改憲論議に真正面から応じるべきだと強調した。

 3日のBSフジ番組でも「憲法の議論で9条は避けられない。9条の議論は安保政策の議論から離れられない。しっかりやるべきだ」と主張。11日に東京都内で開かれる憲法イベントに関しては、ツイッターで「前回は私スピーカーでしたが、次回はなんとなんとの(自民党元幹事長の)石破茂さんがスピーカーだそうな!」と投稿、政党の枠を越えた議論の深化に期待感を示した。

 ただ、こうした考えは党内では少数派だ。枝野幸男代表は、改憲論議に応じる条件として安保関連法の「違憲部分」の解消を掲げており、9日の衆院憲法審査会では改憲案をめぐる具体的な議論に応じる構えは一切見せなかった。

 「最近、活躍の場がないから存在感を示したいのだろう。目立ちたがり屋は困る」

 山尾氏の最近の発信について、党幹部は苦虫をかみつぶしたような表情でこう語るが、当人にとってはどこ吹く風。山尾氏は産経新聞の取材に「憲法は支持者や支援団体とのしがらみから意識的に離れて議論すべきだ」と答え、今後も積極的に訴え続けていく考えを強調した。(産経新聞)