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【編集局から】成田山新勝寺に苦い思い出… 改めて知った現場取材の大事さ

 連休を利用して成田山新勝寺を初めて訪れた。千葉では東京ディズニーリゾートに次ぐ観光スポット。参道には名物の鰻屋が並び、香ばしい臭いに行列ができ、賑やかさを演出していた。

 息子が生まれた時は千葉総局勤務だった。その息子も今年大学を卒業したから、20年以上はたっているが、この参道には苦い思い出がある。

 土曜日にデスク番として入り、紙面を作っていたら、警察から「成田で火事」という一報が入った。当時、火事や交通事故は現場取材が原則だった。規模が小さかったり、遠い場所だったりした場合、まず警察署に電話をかけて状況を把握する。

 休日出勤をしていた後輩に取材を指示したところ、参道の土産屋の間にある通路の荷物からのボヤだった。ところが、原稿は片方の土産屋からの出火ともとられかねない内容だった。現場を見ていない、こちら側のミスだった。

 翌日、猛抗議を受け、デスクが代わりに出向いて謝罪してくれたが、経験したことのない厳しい抗議だったという。

 事故や火事は、原稿の書き方によって賠償額や責任の度合いが違ってくる場合もある。ベタ記事(見出しが1段)でも、現場取材の大事さを改めて教えてもらった気がした。(光)