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【国を守る覚悟】高まる北朝鮮の核・ミサイル脅威 日本は米と連携し「抑止力の保持」確立を (1/2ページ)

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 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が9日、火力打撃訓練を指導したとの報道があり、同国メディアは垂直に打ち上がるミサイルの写真を公開した。約420キロと約270キロ飛行して日本海に落下したとされる。

 米国防総省は同日、複数の弾道ミサイルだったと断定した。国連安全保障理事会の制裁決議違反である。

 北朝鮮は4日にもミサイルを発射した。70~200キロ飛行して、日本海に落下したようだ。このミサイルは、ロシアが開発した短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に酷似している。

 北朝鮮としては、2月にベトナムで行われたドナルド・トランプ大統領との米朝首脳会談が決裂し、制裁を解かない米国への牽制(けんせい)の思惑が透けてみえる。

 今回の発射は、日本の排他的経済水域(EEZ)外で、飛行距離も短く、日本の安全保障への直接的脅威ではない。ただ、決して無視してはならない新兵器である。

 ロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」は、低高度で標的に接近して上昇した後、急降下するという複雑な軌道を描く。米軍の最新鋭迎撃システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」や、地対空誘導弾「パトリオット」の防衛網を突破できるという。

 北朝鮮は、米本土を狙ったICBM(大陸間弾道ミサイル)などの実験を重ね、国際社会への挑発を繰り返し、「6回目の核実験」も強行した。日本全土を射程に収める弾道ミサイルは実戦配備済みであり、今回の新型ミサイルも加わり、脅威はより増したといえる。

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