記事詳細

【国を守る覚悟】高まる北朝鮮の核・ミサイル脅威 日本は米と連携し「抑止力の保持」確立を (2/2ページ)

 正恩氏は4月25日、ロシアを訪問してウラジーミル・プーチン大統領と首脳会談を行った。おそらく、制裁緩和の支持と、経済支援を要請したと思われる。今回のミサイルがロシア製のコピーであることが気になる。

 北朝鮮は、ほぼ「核」を手中にしており、核武装を絶対に放棄しない。今後も、中国やロシアの後ろ盾を得て、タイミングを計りながら核実験と弾道ミサイル発射を繰り返し、米国に体制保証を求めてくるだろう。

 北朝鮮の核武装を放棄させるには、体制の内部崩壊か、米国の武力行使しかない。だが、トランプ政権でも軍事オプションは取りづらい。日本としては「国連制裁決議」頼み、「軍事オプションは米国」頼みの他力本願一辺倒である。

 では、どう備えるべきか。

 日本は米国と連携し、核を含む「抑止力の保持」を早急に確立し、北朝鮮のミサイル発射を思いとどまらせなければならない。それには、昨年12月に策定した「新防衛大綱」に示す地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入や、直ちに反撃できる長射程ミサイルなど「スタンドオフ火力」の開発・導入が急がれる。併せて、北朝鮮の体制崩壊後の、大量の避難民対策を考慮する必要がある。

 ■火箱芳文(ひばこ・よしふみ) 1951年、福岡県生まれ。74年3月、防衛大学校(18期生)卒業後、陸上自衛隊に入隊。普通科(歩兵)幹部として幹部レンジャー課程などを経て、第1空挺団中隊長(習志野)、陸上幕僚監部幕僚などを務めた。2009年3月に第32代陸上幕僚長に就任。東日本大震災では陸幕長として震災対応に当たる。11年8月に退官。現在、安全保障懇話会理事長、国家基本問題研究所理事、偕行社理事、筑波大非常勤講師、全日本柔道連盟理事などを務める。柔道5段。著書に『即動必遂』(マネジメント社)。

関連ニュース