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【富坂聰 真・人民日報】「老け顔」人気で大抜擢!? 中国共産党での出世を左右する「運」 (1/2ページ)

 中国の政界で、共産党中央政治局員(約25人)クラスにまで上り詰めようとすれば、天文学的な確率を乗り越えなければならない。

 政界通がよく使う言葉を借りれば、「人生で3度くらいは、大幸運に恵まれなければ」たどり着けないということだ。

 選ばれる「幸運」もあれば、自ら勇気を振り絞って飛ぶことでつかむ「幸運」もある。

 多いのは偉い人が地方に視察に来て一本釣りされるパターンだ。

 いずれせによ約9000万人の党員の中で、頭角をあらわすとなれば、実力ばかりではない。「運」も極めて重要な要素なのである。

 さて、「運」についていえば、最近、面白い「運」を発揮した地方幹部がいる。

 今年、雲南省楚雄州大姚県の政治協商会議副主席に選出された李忠凱という若手だ。

 きっかけは、昨年、新たに抜擢された地方幹部として李の写真がウェブ上に掲載されたことだった。写真を見た全国のネチズンたちが、「写真が間違っているのではないか」と指摘し、騒ぎになったのである。

 ネチズンたちがそう指摘した理由は、「80后幹部」(1980年代以降に生まれた幹部)と紹介されているのに、写真の中の李は、どうやっても60代にしか見えなかったというものだ。

 指摘を受けて現地政府と党委員会は、早速調査チームを結成。ややあって「(写真は)間違いなく李本人」であり、「(生年月日も)間違いなく、現在李は38歳だ」と発表したのだった。

 すると今度は、「38歳でこれほど老けるとは。共産党の地方幹部とはなんて激務だ」との声がネットに渦巻き、「ぜひ、動画で李の姿を見たい」となった。テレビ局はすぐにこのニーズに応え、テレビカメラを抱えたクルーが雲南の山奥にまで押しかけたのである。

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