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韓国・釜山近代歴史館に展示「強制徴用労働者」の写真、実は無関係… 訂正した小6教科書と同一の誤り

 【ソウル=名村隆寛】韓国南東部釜(プ)山(サン)の釜山近代歴史館に、日本の朝鮮半島統治時代の朝鮮人とは無関係の人々が写った写真が「日本に強制徴用された労働者たち」として展示されている。

 問題の写真は「日帝の労働力収奪」という韓国語と英語、中国語、日本語で記されたコーナーにある。これは、韓国で今年3月の新学期から使われている小学校6年生用の社会科教科書(国定)に「強制労役に動員されるわが民族」との説明とともに掲載されていたのと同じ写真だ。

 写真は1926年9月に、北海道にあった旭川新聞が道路建設現場での虐待致死事件を報じた際のもので、同紙に朝鮮人との関連をうかがわせる記述はない。韓国教育省は今年3月に写真掲載の誤りを認め、訂正の措置をとったばかりだ。

 釜山近代歴史館は産経新聞の取材に対し「事実関係を確認した上で対処する」と回答した。問題の写真は、釜山の国立日帝強制動員歴史館でも「朝鮮人被害者」として、かつて展示されていた。韓国では日韓の歴史をめぐるこうした事実誤認が確認されても、誤ったものがそのまま各地に拡散し、放置されていることが少なくない。

 釜山近代歴史館の建物は、日本統治時代の26年に「東洋拓殖株式会社」の釜山支店として建てられ、日本の終戦後は約50年間、米国文化院として利用された。釜山市に返還され2003年に近代歴史館として開館したが、「日帝の侵略と収奪で汚された釜山の近代史に集中的にスポットを当てた」(同館パンフレット)ものとなっている。(産経新聞)

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