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【解剖 政界キーマン】松井一郎・日本維新の会代表 都構想と憲法改正、したたかな戦略 (1/2ページ)

 選挙で圧勝したにもかかわらず、驚くほど謙虚な言い回しだった。

 「(大阪都構想は)反対派の人の声も丁寧に聞く」

 日本維新の会・大阪維新の会代表で、大阪府知事だった松井一郎氏が、4月の統一地方選で仕掛けたのが、「府知事と市長のダブル選」とともに、府・市両議会選挙との同時選挙だ。

 大阪都構想の住民投票をめぐり、維新と公明党は2017年4月、「(松井氏の19年11月までの知事)任期中に実施する」との合意を交わしたが、公明党側が拒否したのがきっかけだ。

 「もう一度、有権者の声を聞く」として、松井氏と吉村洋文市長が同時辞職し、知事選と市長選に入れ替えて出馬した。そこには、松井氏の戦略があった。

 「都構想実現の住民投票をやるには、府・市両議会の賛成が必要であり、維新が両議会で過半数をとる必要がある。大阪の人々に『都構想の必要性』を訴えるためにも、『ダブル選』を仕掛けて風を吹かせようとした」(維新府議)

 結果、府議選では維新が単独過半数をクリアし、市議選でも過半数に2議席まで積み上げた。当初の予想からすれば大勝利といえる。

 「選挙戦では『都構想の必要性』を訴えながら、公明党や自民党の既成政党を『改革の抵抗勢力』に位置付けた。仮想敵をつくる松井氏の得意の手法だ」(同府議)

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