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【勝負師たちの系譜】「絶対王者の時代」から大混戦へ様変わりした名人戦 (1/2ページ)

★名人戦(1)

 「名人」の称号は、1612年に徳川家康公が初代大橋宗桂に、家元としての名人を認め、50石の扶持を与えた時から始まる。

 江戸~大正時代の名人は世襲制で、江戸期は大橋本家、大橋分家、伊藤家からしか輩出されなかった。

 その世襲制を改め、実力で名人を決める制度に改革したのが、関根金次郎13世名人だった。自身が先代の小野五平12世名人の長生きにより、名人に就くのが遅くなり過ぎたことも、改革の要因だったと言われている。

 1937年、実力制第1期名人には、木村義雄14世名人が就き、戦争を挟んで通算8期、獲得した。

 木村の次は大山康晴15世名人が18期。大山を破った中原誠16世名人が15期と、絶対王者が名人となる時代が続いた。

 永世名人の資格は通算5期と、タイトル戦では比較的短いが、A級に上らないと挑戦者になれないだけに、永世資格者は400年で19人、実力制になってからでも6人しかいない。

 平成時代には、14年にわたって森内俊之九段と羽生善治九段で名人を持ち合った時もあるが、現在の佐藤天彦名人が出現してからは、名人戦も大きく様変わりした感がある。

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