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北朝鮮で「性売買ビジネス」が活況…金正恩氏「指導」もゆるみ (1/2ページ)

 金正恩党委員長の号令の下、北朝鮮当局は昨年から「非社会主義現象」の取り締まりキャンペーンを大々的に繰り広げている。これは、当局が考えるところの「社会主義にそぐわない行為」を取り締まるものだが、長期に渡って続いたせいかゆるみが来ているようだ。

 取り締まりの対象となっているはずの風俗業が、ここに来て活気づいていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

 両江道(リャンガンド)の情報筋は、最近になって恵山市内にカラオケ、飲み屋、ビリヤード場、宿泊施設などが増えていると伝えた。普通の民家で看板も出さずに営まれるこれらの店。当局の目を逃れて営業しているように見えるが、実は当局の黙認の下に営まれている。おそらくカネが動いているのだろう。

 ◆このような店では、女性奉仕員の姿が見られるという

 「カラオケや飲み屋では客に求められば若い女性奉仕員を呼んでサービスさせる。彼女らはカネさえ渡せばいかなる行為もいとわないので、これらの店での売春が社会問題になっている」(情報筋)

 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

 北朝鮮では、このような店ができたり潰されたりを繰り返している。情報筋は、大飢饉「苦難の行軍」のころの1990年代末から2000年代初頭にかけ、地方都市にカラオケ、ビリヤード場、ビデオボックスなどが雨後のたけのこのようにできたが、資本主義の温床になるとして当局の取り締まりに遭い、姿を消していた。

 しかし、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)、労働党、内閣系の貿易会社が運営するレストラン、マッサージ、サウナ、飲み屋などは営業を続けてきた。売春が絶えないため、当局は2016年に閉鎖の指示を下したが、未だにヤミで営業を続けている。

 例えば、国の機関やトンジュ(金主、新興富裕層)が経営する民間のサウナにある、「夫婦湯」と呼ばれるVIPルームは、ラブホテル代わりに使われ、不倫の温床となっている。

 (参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに

デイリーNKジャパン

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