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【富坂聰 真・人民日報】貿易戦争で米への反発避ける中国 国務院OB「反発してるのはネットのバカだけ」 (1/2ページ)

 「中国での反発? それほど深刻なものじゃないですよ。だって、劉鶴(副首相)に弾がないのは、誰もが知っていることですから。習近平主席の国内での指導力に影響? もっと関係ない。アメリカに反発しているのは、状況を知らないネットのバカたちだけなんですから」

 国務院OB氏はこういって苦笑する。

 いまはひたすら「忍耐」と「低姿勢」で乗り切るしかない、ということなのだ。

 トランプ大統領が今月上旬、2000億ドル分の中国製品に対し関税を10%から25%に引き上げるという新たな対中制裁関税の引き上げを発表したことを受け、中国は商務部や人民銀行を通じてさまざまな経済統計を発表。「外部の不安定要因が下振れ圧力になっているものの、中国経済は堅調に推移している」ことを強調した。

 だが、実情はそれほど楽観できるものではないようだ。

 「米中の問題がどこまで長引くのか、どこに決着するのか。それがはっきりしないと、思い切った投資ができない。需要の見通しが立てられないからね」と昨夏まで広東省東莞市で工場を稼働させていた経営者は嘆く。

 関税引き上げの悪影響がアメリカ経済に及ぼす影響もいまのところ限定的で、農産物も国が買い取り、農家の痛みを和らげている。

 この問題で中国は、当初から対立を決定的にすることを避ける姿勢に徹してきた。この戦いで分が悪いことをきちんと認識してきたからである。

 相互確証経済破壊という言葉があるように、やり過ぎれば米中双方が世界を巻き込んで互いに消耗するだけだ。それが分かっているだけに双方がレッドラインを設け、ギリギリの交渉を行ってきた。

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