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天安門事件30周年を前に 幸福実現党が討論会

 幸福実現党は29日夜、釈量子党首が中国人識者を招いて公開討論会を開いた。天安門事件(1989年)の学生リーダーだった封従徳氏と、エコノミストで政治評論家の夏業良氏を相手に、中国共産党による独裁体制の実態や、民主化の可能性などについて白熱した議論を交わした。

 天安門事件は6月4日、30周年を迎える。封氏は事件後、フランスに亡命し、現在は米国で民主化運動に取り組む。

 封氏は「(当時は)改革の兆しがあったが、改革されず独裁政権のまま発展してきた。中国共産党は、がん細胞のようなもので、(主義主張の異なる)他の細胞を殺す能力を持っていると考えている」と語った。

 北京大学教授だった夏氏は、2009年に政権幹部を批判して大学を追われた。14年に渡米し、現在はスタンフォード大学フーバー研究所客員研究員で、ドナルド・トランプ米政権のアドバイザーなども務める。

 夏氏は「天安門事件では(学生らは)『共産党打倒』までは訴えなかったが、今は、中国の人々も『武力行使も選択肢』と気付いていると思う。共産党の内部分裂による体制崩壊や、軍や警察の蜂起で政権を倒す可能性はあり得る」と述べた。

 最後に釈氏は「日本には、中国に事業所を置く企業もあり、『中国をあまり刺激しないように』という発想の日本人が多い。だが、封、夏両氏の話を聞いて、中国の大転換が必要だと感じた」と総括した。