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【高橋洋一 日本の解き方】トランプ大統領来日で世界に見せつけた「日米同盟」強化 左派勢力は信じがたい「日本への攻撃」抑止効果も (2/2ページ)

 日本の左派勢力は、日米の同盟関係強化を毛嫌いする。それは、同盟強化が隣国を刺激し、戦争への道であると信じているようだが、実証的な国際関係論から、それは誤解である。

 本コラムで何度も指摘しているが、過去の戦争データから実証分析すると、同盟関係の強化は戦争の確率を減少させている。特に世界最強の米国の同盟関係は、日本への攻撃を思いとどまらせる効果がはるかに大きい。

 こうした話は、クラスでいじめられそうになったら、嫌いでも一番乱暴な子の仲間になれば、少なくともその乱暴な子にはいじめられず、他の子も乱暴な子に配慮して、ちょっかいを出さなくなるという誰でも知っている処世術からも推測できるだろう。

 逆に、同盟関係を強化しないと、隣国の野望を高め、戦争確率を高めることになる。この発想が日本の左派勢力にないのは、筆者には信じがたい。

 外交・安全保障では、いい悪いではなく、リアルに対応しなければ国益を害することもあるのを十分に留意しなければいけない。ここが、日本の左派に多く見られる、日本さえ平和主義を主張していれば世界が付いてくるはずだという「お花畑論」とは決定的に異なる。

 日米同盟強化の証しは、最終日の28日、海自横須賀基地において、安倍首相とトランプ米大統領がそろって護衛艦「かが」を視察し、スピーチをしたことでも十分明らかになったといえるだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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