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【国防最前線】「F35A」墜落事故の真相…簡単ではない「装備品の戦力化」 「武器輸出3原則」で“世界のトレンド”に乗り遅れ? (1/2ページ)

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 航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機「F35A」が青森沖に墜落した事故は大きな衝撃である。発生は4月9日、すでに2カ月がたとうとしている。事故後、日本の元号が「令和」になり、大型連休も過ぎたが、その間も捜索活動は続けられた。機体の一部とみられる破片は見つかったものの、パイロットは現時点で依然行方不明のままであり、ご家族の心境を思うと辛い。

 この事故について、さまざまなことが言われているが、私が特に知ってもらいたいことはあまり出てきていないので、ここで述べたい。

 まず、事故はF35Aの飛行隊が発足して2週間後に発生しており、まだ試験運用中だったはずであることだ。自衛隊に導入された装備はすぐに使えるようになると思っている人が多いが、実際には数年の試験期間を要する。すでに開発企業による試験が重ねられていても、導入された後に運用サイドが、さらに数年かけて試験をくり返す。

 これは大変重要なプロセスで、機器を熟知する時間が必要なのはもちろんのことだ。さらに大事なのは、自衛隊の装備品は基本的には「国内運用」が前提であり、輸入品は特に、気象、地形、そして法律も、人の体格も外国と違う条件のため、すべて適合させるための期間を設けることだ。

 装備品を戦力化することは、そう簡単ではないのである。日本向けでない外国製品はかえって手間がかかることも多いのである。

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