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まるで“ガンダム”の世界 Amazon創業者ジェフ・ベゾスが抱く「宇宙文明」の野望 (3/4ページ)

 「オニール・シリンダー」といわれる宇宙空間に浮かぶ1つのコロニーは直径3~6キロメートル、全長30キロメートルの巨大な円筒で、数百万人が住むことを想定している。回転することで人工重力を発生、可動式の鏡によって太陽光を反射して内部に取り込み昼と夜を作りだすというコンセプトで、地球と行き来する生活も可能になるという。まさに規格外のコンセプトだ。

 ◆AWSで衛星ビッグデータ市場を席巻へ

 このように宇宙空間での文明構築を目指すベゾス氏だが、その野望は地球上にも広がる。ターゲットの1つが、昨今ベンチャーなどの参入が相次いでいる地球観測衛星市場だ。センサーの高機能化や衛星数の増加から、衛星データのサイズは指数関数的に増加している。それらが現在直面しているのが、「いかにして衛星データなどを地上に効率的に落とし、活用しやすい環境に置けるか」という課題だ。

 Amazon系のクラウドサービス、Amazon Web Services(AWS)では、衛星データプラットフォームを構築するためのクラウド基盤提供を行ってきており、宇宙業界での市場シェアが非常に高い。民間企業だけでなく米政府機関の衛星データにも提供している。AWSが18年末に発表したのが地上局事業への参入だ。「AWS Ground Station」と呼ばれるサービスは、地上局とプラットフォームでの同時提供を可能にする。

 (出典:出典:AmazonによるYouTubeでの公式投稿「Introducing AWS Ground Station」)

 AWSの地上局設備は、昨今観測衛星で使われるUHF(極超短波)やSバンドやXバンドといった周波数帯域に対応しており、当面計画されている12カ所の地上局のうち、既にオレゴン州の2カ所で始まっている。世界最大の観測衛星運用企業である米Digital Globe社などとも契約を交わしている。衛星番号登録を行えば半年前から利用予約ができるようになっており、1分単位の課金となる。

ITmedia ビジネスオンライン

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