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まるで“ガンダム”の世界 Amazon創業者ジェフ・ベゾスが抱く「宇宙文明」の野望 (4/4ページ)

 ◆衛星で地球規模のインターネットインフラ構築

 加えて、通信衛星分野でも巨大なプロジェクトを立ち上げた。近年はソフトバンクが出資するOnewebやSpaceXといった企業が、数百機から数千機の衛星をうちあげて、次世代衛星通信インフラを作る巨大プロジェクトを進めている。こうした中、Blue Originは「プロジェクト・カイパー」と名付けられた3236機の衛星を打ち上げて世界中で高速ブロードバンド接続を可能にするコンセプトを発表した。

 まだ詳細は明らかになっていないが、自社の打ち上げサービスを活用して次世代通信インフラを垂直統合的に作ろうとする取り組みはSpaceXと同様だ。そして、「プロジェクト・カイパー」の計画責任者は、SpaceXが進める次世代衛星通信インフラプロジェクト「Starlink」を担当していた元副社長のラジーブ・バッドヤール氏ということもあり、今後SpaceXとの競争もさらに激化する可能性もある(なお、Starlinkでは1万2000機の衛星を打ち上げるという報道もある)。

 このようにジェフ・ベゾス氏とBlue Origin、AWSの動きは加速・拡大をしており、宇宙ビジネスのあらゆるセグメントに及びつつある。今後、宇宙産業全体や人類社会にどのようなインパクトを及ぼすのだろうか。

 ■著者プロフィール

 石田 真康(MASAYASU ISHIDA)

 A.T. カーニー株式会社 プリンシパル

 宇宙業界、自動車業界、ハイテク・IT業界などを中心に、政府・大手企業・ベンチャー企業等に対して15年超のコンサルティング経験。東京大学工学部卒。内閣府 宇宙政策委員会 宇宙民生利用部会 および 宇宙産業・科学技術基盤部会 委員。日本初の民間宇宙ビジネスカンファレンスを主催する一般社団法人SPACETIDE共同創業者 兼 代表理事 兼 CEO。著書に「宇宙ビジネス入門 Newspace革命の全貌」(日経BP社)。

ITmedia ビジネスオンライン

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