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くすぶる「解散風」 前回と似た状況 首相、政府・自民幹部と続々面会、麻生氏は「改憲同日選」進言 (1/2ページ)

 夏の参院選に合わせて衆院を解散する「衆参同日選」論が永田町でくすぶっている。安倍晋三首相が政府・自民党幹部と相次ぎ面会する状況は、平成29年9月の前回衆院解散の直前と似ており、今月26日の今国会会期末に向け「解散風」が強まる可能性がある。(田中一世、大島悠亮)

 解散風がにわかに広がったのは大型連休中の4月30日夜だった。麻生太郎副総理兼財務相が東京・富ケ谷の首相の私邸で約2時間話し込んだ。ゴルフや外交など話題は多岐にわたったが、麻生氏は憲法改正を主要な争点に掲げた衆参同日選を進言したという。

 「(首相の祖父の)岸信介元首相や(父の)安倍晋太郎元外相は憲法改正をやりたかった。総理もやりたいのでしょう。憲法改正を実現するならダブルだ」

 首相は「お話は承りました」と応じただけで、言質を与えなかった。

 連想されるのは29年9月10日だ。麻生氏が首相の私邸を訪ねて衆院解散を勧めると、首相は15日後に解散の方針を表明した。

 今回の解散風はいったん弱まったかに見えたが、今月に入り政府・自民党幹部が相次いで首相と面会すると再び臆測が広がった。自民党の岸田文雄政調会長は3日夜、首相の私邸でワインを飲みながら50分間話し合った。参院選の公約が主題だったが、解散が話題になった可能性もある。首相は前回解散時も表明2日前に私邸で岸田氏に会った。