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【語り継ぎたい天皇の和歌】陵墓のみならず心も大きな名君 (2/2ページ)

 やがて3年が経った後、家々のかまどからは多くの炊煙が立ちのぼっていることが確認できました。安堵した天皇。掲出歌はこのときに詠まれたものだと語り継がれます。

 「もし民が一人でも飢えているなら、君主は自らを責めなくてはならない」と周囲に話していた仁徳天皇。貧窮者を援(たす)け、孤児の支援にも力を注いだかたでした。

 そんな仁徳天皇の陵墓と言われる大山古墳がいよいよ今月、世界遺産になる見込みとのことです。世界遺産登録の際は、陵墓のみならず、ぜひ仁徳天皇の治政や御製にも注目が集まってほしいと願っております。大きな陵墓のみならず、心も大きな名君としてさらに国内外で語り継がれてほしい天皇です。(歌人、作家・田中章義)

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