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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】“韓国べったり”岩屋防衛相は「安倍政権の死角」 これが日本の防衛トップ…情けないというほかない (2/2ページ)

 本来、レーダー照射事件について、韓国から誠実な謝罪があるまで、日本は毅然(きぜん)として交流を凍結すべきなのだ。それを日本側からすり寄ってどうするのか。事件を「自らうやむやにする」のと同じではないか。それとも、それが岩屋氏の狙いなのか。

 岩屋氏は「確信犯」だ。

 自衛隊がレーダー照射事件の事実を示す証拠のビデオ映像を公開しようとした際、岩屋氏は韓国との関係悪化を言い募って、懸命に止めた。そこで、河野克俊統合幕僚長(当時)は安倍首相の裁断を仰ぐために、問題を首相官邸に持ち込んだ。

 関係者によれば、安倍首相はその場で、「公開しなかったら、自衛隊の名誉が守れないではないか」と言って、公開を即決したという。

 当時から、岩屋氏の「韓国べったり姿勢」は明白だった。現場を預かる河野氏の果敢な行動と、安倍首相の判断がなかったら、事件そのものがあいまいになってしまった可能性は十分にある。

 ネットで検索すると、岩屋氏はパチンコ業者らで作る業界団体、パチンコチェーンストア協会の政治分野アドバイザーを務めている。カジノ議連幹事長でもある。岩屋氏の政治姿勢と関連付ける見方もある。

 朝鮮半島危機は終わっていない。韓国との関係が正常化する気配も見えない。そんななか、岩屋氏が防衛相であり続けるのは、もはや「日本のリスク」になったのではないか。

 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務める。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。最新刊に『明日の日本を予測する技術』(講談社+α新書)がある。

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