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「韓国の外交史を学ぶ見学ツアー」に同行して感じたモヤモヤ (2/5ページ)

 そのスペースに隣接したガラス張りの“教室”のようなところで、小学校高学年くらいの子どもたちがペンを片手に講義を受けている。スクリーンに映し出されている資料を見ると、外交問題や世界情勢に関する内容だ。聞けば、これは小中学生を対象とした「外交官学校」と称される養成課程なのだという。

 お目当ての外交史展示室は、竹島展示スペースの一つ奥にあった。「大韓民国の外交史」を謳ってはいるものの、実際の展示は韓国で近代が幕を開けたとされる1876年から始まっている。

 「近代外交の成立と民族の受難」と題されたコーナーで、親子連れが何組か集まりガイドの説明を聞いていた。ガイドは20代後半くらいの今風の女性で、子どもには素敵なお姉さんに見えるだろう。子どもは5名と少ないが、小学校低学年から高学年までと幅広い。一行は外交史展示室の見学ツアーに参加しているのだった。

 彼らに交じって耳を傾けると、当時の朝鮮王朝が諸外国と結んだ不平等条約についての説明中だった。この展示室の出発点である「1876年」といえば、朝鮮が日本との間で江華島条約(日朝修好条規)を結び、開国が成し遂げられた年である。

 「日本では条約とか条規という言葉を使いますが、これは事実上強制的に結ばれたもので、内容も日本に都合のいいものになっているんですよ」

 女性ガイドの声が展示室に響く。確かに事実関係としてはそういうことだが、言葉尻が何かにつけ引っかかる。

NEWSポストセブン

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