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「韓国の外交史を学ぶ見学ツアー」に同行して感じたモヤモヤ (3/5ページ)

 そして、日本だけでなくアメリカやフランス、イギリスといった列強諸国とも不平等条約が結ばれたことへの説明に移った。女性ガイドの淡々とした声が続く。

 「どうですか? 悪い国ばかりでしょう。どこの国も韓国にとって良くない条件で条約を結んだんですよ」

 近代の幕開けとともに列強と不平等条約を結んだのは日本も同様だ。その点では日本も韓国も大差はない。それでは日本で近代の幕開けについて子どもたちに語るときに、その列強諸国を指して「悪い国でしょう」と話すだろうか。

 内心モヤモヤしていると、1910年の日韓併合条約の解説が始まった。もちろん、それから終戦に至る1945年までの「韓国の外交史料」はない。日本統治下で政府が存在しなかったからだ。その話をした後で、女性ガイドの説明はさらに流麗となった。

 「この条約も江華島条約と同じで強制的に結ばれたものなんです。そういうことをやって日本は私たちの国を植民地にしたんですよ」

 ずいぶん鼻息が荒い。1919年に起きた「三一独立運動」の話では、中国の上海に置かれた「大韓民国臨時政府」の説明はほとんどなし。そして一気に終戦・民族解放まで駆け抜けてしまった。

NEWSポストセブン

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