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【吉田茂という反省】真珠湾攻撃が「だまし討ち」になった原因! 責任者2人を外務次官にした罪 (2/2ページ)

 開戦時の大統領、フランクリン・ルーズベルトは、実際は事務失態で遅れたことを知っていたが、米国民にそんなことは言わなかった。米国民は、日本が計画的に「だまし討ち」をしたのだと思って、日本を心底憎悪して戦った。トルーマンの言い方は、米国民の気持ちを代弁していたのだ。

 自らの戦争責任を隠した外務省は、かの戦争について「軍部の引き起こした悪い戦争である」としか言わなくなった。「言えなくなった」と言ってもよい。

 これだけ大きな外務省の戦争責任を隠したのであるから、戦後の日本の言語空間が歪(ゆが)まないわけがない。

 吉田には、外務省の戦争責任を隠したら、国民の言語空間がいかに歪み、国民にいかに迷惑をかけるかを考えた形跡はない。ただ、外務省出身として、衝動的に隠したのだろう。

 外務省の大失態を軍で例えれば、見張りが居眠りしたために部隊が敵に襲われ全滅したようなものだ。銃殺刑に処せられてもよい。吉田はその責任者2人を最高官職の外務次官に栄達させた。並みの神経では考えられない。=敬称略

 ■杉原誠四郎(すぎはら・せいしろう) 教育研究家、日本近現代史研究家。1941年、広島県生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。城西大学教授、武蔵野大学教授を務めた。新しい歴史教科書をつくる会顧問。著書・共著に『外務省の罪を問う』『保守の使命』『吉田茂という反省-憲法改正をしても、吉田茂の反省がなければ何も変わらない』(いずれも自由社)など多数。

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