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麻生氏も野党もどうなの?「老後2000万円」問題めぐる議論… 攻防より年金の“本質的”議論を (1/2ページ)

 夫婦の老後資金として年金以外に2000万円の蓄えが必要とした金融庁金融審議会の報告書について、麻生太郎財務相兼金融担当相は11日、正式な報告書としては受け取らない意向を示した。夏の参院選へのダメージを避けようと、報告書を事実上撤回することで沈静化を図ったようだ。これを受け、野党側は「消えた報告書だ!」などと安倍晋三政権への批判を強めているが、かえって公的年金への無用な不信を広げている面もある。こんな政治で、われわれの年金は大丈夫なのか?

 「報告書の内容は、世間に著しい不安や誤解を与えた。これまでの政府のスタンスとも異なるので、受け取らない」

 麻生氏は?日の記者会見でこう述べ、厳しい表情を崩さなかった。

 報告書は本来、国民に金融資産の運用などの「自助」努力を促し、老後資産の議論を喚起する目的だった。ただ、家計調査をもとに「平均的な高齢夫婦で、毎月の赤字額は5万円。?年で約2000万円の取り崩しが必要」と、機械的に出した試算結果を公表したのが失敗だった。

 野党側は早速、「100年安心の年金制度はウソだったのでは?」(立憲民主党の蓮舫参院幹事長)などと飛びついた。

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