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【吉田茂という反省】空いたポストにちゃっかり…吉田茂は「敗戦利得者」の親玉だ! 佐藤栄作内閣終了まで牛耳り (1/2ページ)

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 一昨年亡くなった評論家の渡部昇一・上智大名誉教授がよく言っていたが、「敗戦利得者」という人たちがいる。

 日本が敗戦し、占領軍が昭和21(1946)年1月4日に出した公職追放令によって、戦争責任があるとして公職から追放された人たちがいる。公職だけではなく、財界、言論界にも職場を追われた人がおり、約21万人の人が職場を去った。これによって、その空いたポストに就いた人が要するに敗戦利得者だ。

 この人たちには、高いポストに早めに就くことになったにすぎない人もいるが、中には、通常では絶対にそうしたポストに就けるはずのないのに、公職追放があったために就くことができた人たちがいる。純粋な敗戦利得者である。

 さらに敗戦利得者には、戦争責任があって本来はポストを失わなければならないはずなのに、うまく立ち回り、あるいは画策して、そのポストを守り抜いた人たちも含まれる。

 前回取り上げた、真珠湾「だまし討ち」の責任者2人が外務省を辞めさせられず、外務次官まで上りつめたというのは、失うべき利益を守ったばかりか、さらに最高官職に上りつめたということになる。

 実は、外務省は「敗戦利得者の巣窟」になっていたのである。外務省は敗戦で人員整理があり、多くの人が辞めなければならなくなったが、辞めて出ていかされた人は、戦争にそれほど責任のない人ばかりであった。

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