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【勝負師たちの系譜】羽生善治九段に連勝! “谷間の世代”木村一基九段、7度目の挑戦へ (1/2ページ)

 平成の時代、あれだけ羽生善治九段を筆頭に、一団で将棋界を席巻されては、当然ながら割りを食った世代が出てくる。

 この羽生世代より2~5歳下の世代にも、才能溢れる棋士は多くいた。

 それが歳の順に、深浦康市九段、木村一基九段、行方尚史八段、三浦弘行九段、久保利明九段らである。

 この中でタイトル経験者は、久保の7期(棋王・王将)を筆頭に、深浦が3期(王位)。三浦は1期だが、無敵の羽生七冠の時代に、初めてその一角を崩した(棋聖奪取)ことが印象に残る。

 また行方は、名人戦の挑戦者になったし、木村もタイトル戦出場は6回を数える名棋士だ。

 しかし彼らが、羽生世代に抑え込まれてきたことに間違いはない。その間に渡辺明二冠が台頭し、後輩にも壁を作られ、羽生世代の勢いが衰えた頃には、現在30歳以下の若手棋士達がタイトルを奪取するといった、谷間世代になったのだ。

 特にこの一局を勝てばタイトル獲得、という一番を8回負けた木村にとっては(このままでは終われない)という気持ちは強いのだと思う。

 私は令和に代わって初の本欄で、令和時代の将棋界を占ったことがある。最初は豊島将之二冠(当時)と渡辺二冠、そして若い世代中心とだけ書こうとしたが、木村が5月初めの時点で、王位リーグで3連勝している(まだ3勝だが)のを見て、気が変わった覚えがある。

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