中国の圧力でつぶされた「金正恩カジノ事業」のなれの果て (3/3ページ) “暴走”北朝鮮
金正恩党委員長はホテルのみならず、新義州全体を大改造するという大風呂敷を広げていたが、制裁により資材が調達できず、工事が中断に追い込まれてしまった。ただ、こちらの工事はすでに再開している模様だ。
今年4月に撮影されたグーグルアースの衛星写真を見ると、建物の外壁は完成しているものの、色は塗られていないが、労働新聞が公開した写真を見ると建物に色が塗られている。これは工事再開を意味する。
(参考記事:金正恩氏のメガプロジェクト、資材が足りず工事ストップ)
中国では北朝鮮観光ブームが起きており、毎日1000人以上の中国人観光客が北朝鮮に入国している。一部では交通手段、宿泊施設の不足が報じられているが、ホテルからマンションへの用途変更で、増える一方の観光客の収容はできなくなった。
(参考記事:北朝鮮ツアー、実は近くて普通に行ける北朝鮮旅行)
建設会社は、マンションに変更して売却することで建設資金を取り戻そうとしているのだろうが、北朝鮮の不動産市場は深刻な不況に襲われ、価格は暴落、取り引きも成立しないような状況となっている。
(参考記事:北朝鮮で不動産価格急落、米朝首脳会談の決裂が影響)
