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【山口那津男 本音でズバッと】「年金不安」あおり政権批判に結びつけ… 罪深い一部野党 (1/2ページ)

 金融庁の「金融審議会市場ワーキングチーム」が3日に公表した報告書が波紋を広げている。人生100年時代を迎えるなか、報告書の記述から「老後2000万円が必要」などの見出しがメディアにおどり、世の中に衝撃が走った。

 報告書は「家計調査」をもとに、高齢夫婦の無職世帯では、生活費が公的年金だけでは毎月5万円の「赤字」が生じ、退職後30年間で「不足額」は2000万円になるなどと表現している。

 しかし、家計調査のような政府統計を用いて、平均値や単純計算で「赤字」だの「不足」だの言われても、十人十色の生活をする国民からは「自分にはほど遠い」と思われてしまうだろう。

 リアリティーに乏しい数字がひとり歩きし、誤解や不安を増幅することは明らかといえる。

 与党側から、金融庁に猛省を迫る発言が相次いだのも当然だ。

 一部野党は、年金について「100年安心サギだ」などと大騒ぎするが、年金不安をあおって政権批判に結びつけるのは罪深い。現行の年金制度が長期持続可能だということと、人生100年時代をどう暮らすかということは別な次元だ。

 かつて、民主党の野田佳彦政権は「年金は心配ない」とし、年金を政争の具にしないと述べた。この流れを組む立憲民主党や国民民主党の人は、自覚しているはずだ。

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