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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】「増税延期」絶好のチャンス逃した野党 党首討論も貿易戦争、イラン情勢の質問なし (1/2ページ)

 安倍晋三首相と、野党党首らによる党首討論が19日、国会で開かれた。野党の出方によっては、安倍首相が衆院解散・総選挙を決断し、参院選とのダブル選になる可能性も取り沙汰されていたが、蓋を開けてみれば、そんな展開には程遠かった。

 野党の追及は穏当すぎて「拍子抜け」と言ってもいいくらいである。普段は野党に厳しい私でも「それでいいのか。野党はもっと頑張れ!」と言いたくなった。

 なぜ、野党が厳しくなかったかと言えば、安倍首相を追及しすぎて、「そこまで言うなら、総選挙で決着を付けようじゃないか」と切り返される事態を恐れたからだろう。マスコミでは「ダブル選見送り」観測が相次いでいた。あえて「寝た子を起こす」ようなマネはしたくなかったに違いない。

 本来であれば、野党は衆院で多数を握らない限り、政権を奪取できないのだから、解散を怖がるどころか、積極的に受けて立たなければならない。にもかかわらず、穏当作戦に出たのは「選挙に勝つ自信がない表れ」である。

 では、野党は何を追及したのか。

 金融庁審議会の報告書を発端にした「老後資金2000万円」問題だ。それも報告の中身ではなく、麻生太郎金融相が報告書を受け取らなかった点を「見たくない事実はなかったことにして、ごまかす姿勢」(立憲民主党の枝野幸男代表)などと攻め立てた。

 私に言わせれば、そもそも、この話は出発点がバカバカしい。

 立憲民主党の蓮舫副代表は「年金で100年安心はウソだったのか」と国会で質問したが、「年金だけで老後は安心」などと本気で思っている国民がどれほどいるのか。多くの人々は貯蓄と年金を合わせて老後の生活を考えている。

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